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子宮筋腫の妊娠と出産について
子宮筋腫合併妊娠が妊婦検診などで見つかるケースは少なくありません。必ずしも出産の妨げになるというわけではありませんし、深刻な影響を及ぼさないケースもありますので、あまり悲観的に考えない方がよいでしょう。
子宮筋腫に合併妊娠がある場合でも、出産において支障をきたさないケースと、影響を及ぼすケースがありますが、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、奬膜下筋などの種類によっても異なってきますので、
まずは検査によって現状をしっかり把握することが大切です。妊娠によって女性ホルモンが多く分泌されるようになると、それによって筋腫も大きくなってくることや、妊婦検診などを受けることによって、この段階で初めて発見されることは多くあります。
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妊娠
原則として、合併妊娠の場合には、胎児への影響を考慮して出産まで手術は行いません。手術に対しては病院としても慎重な姿勢であるはずですが、状況によっては手術を行うことになる場合もありますので、その時には十分な説明を受けておくようにしましょう。
出産においては、子宮筋腫の場所や大きさによって、経膣分娩が難しい場合には、帝王切開をすることになります。経膣分娩ができる場合もありますので、その場合には合併妊娠であっても、帝王切開は行いません。
多くの場合には、一般の妊婦さんと同じような注意をしておけば大丈夫ですが、症状は人によって異なりますので、注意点がないかを主治医に確認しておきましょう。また、痛みなどの異常がある場合には、忘れずに報告しておくようにしてください。
出産
子宮筋腫によって出産が困難になったり、問題が生じるのではないかと不安になっている女性は多くいると思います。合併妊娠であることを伝えられれば、動揺するのが当然の心情でしょう。しかし、実際には子宮筋腫が出産において問題になることはなく、多くの方が無事に子供を産んでいます。もともと、出産には様々な状況が付き物ですので、その時にならないと分からないことはありますが、極端に厳しい状況に陥っているとは考えない方がよいでしょう。
実際、婦人科や産婦人科の担当医と話してみると、大きな問題はないと回答してもらえる可能性は高いものです。筋腫の位置や大きさによっても話は変わってきますので、
まずは専門医に相談してみましょう。帝王切開が必要になる場合もありますが、子宮筋腫でも出産を無事に果たした方は大勢いますので、専門医とコミュニケーションを取り、信頼関係を築いて安心して子供を産めるようにしておくことが大切です。
現代は初潮の年齢が低下し、出産回数は減少していますので、症状を発生させる原因となる女性ホルモンのエストロゲンが分泌されている期間が長期化しています。したがって、発症リスクが高まっていると言えます。成人女性の4人に1人と言われるほどに高い割合の病気になった原因の一端は、こうしたところにもあります。また、妊娠してから婦人科検診で子宮筋腫があることを知り、出産への影響を心配される方もいます。ただでさえ妊娠中はデリケートな時期ですが、胎児への影響を考えると、リラックスして出産までの時期を迎えたいものです。上記のような点に注意し、過度に悲観しないでください。
治療をする場合においては、
今後の妊娠や出産を希望するかどうかによって、治療法が変わってくることがあります。手術を行う場合には、妊娠や出産の可能性を残すために筋腫核手術を行うことがありますし、出産を望まない場合には子宮全摘手術が候補になります。病気を克服することは重要ですが、治療後の生活において、患者さんがどれだけ満足できるか、自分らしい人生を送れるかということも重要な問題です。
子宮筋腫と妊娠・出産においては、そうした繊細な問題が付いて回ると言えるでしょう。だからこそ、主治医である専門医と意識を共有することや、治療後の人生についても考えてくれる名医を探すことが重要になるのです。
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