子宮筋腫の症状と痛み

子宮筋腫の症状としては、腰痛、出血、貧血、頻尿（健康な状態では、１日に５〜６回程度）などの症状が出る場合と、何も症状が出ない場合があり、幾つかの症状が出る方ほど再発する可能性が高いと言われています。

筋腫は子宮に出来るコブなので、大きくなってくると、｢おへそ｣の下辺りが出てきて、触ると硬いので、自分でも分かります。特に朝起きた時は尿がたまった状態なので、筋腫が持ち上げられ、横になったままお腹を触ると自分でも判り易いです。

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手術の必要性

手術は、一般的に男性の拳（約８ｃｍ）より大きければ、手術した方が良いと言われています。しかし最近は、大きければ何でも取ればいいというものでもなく、筋腫の場所や、症状、年齢、既婚か未婚か、等によって、臨機応変に対処する場合が多くなってきていますので、専門医に相談するのが良いでしょう。

子宮筋腫の痛み

子宮筋腫には痛みが伴う場面があります。代表的な症状の1つとして、月経時の痛みがあります。これは必ず現われるものではなく、まったく無自覚の人もいますので、子宮筋腫は痛みを必ず伴うものではなく、時として引き起こすことがあると考えるべきでしょう。

また、月経痛がひどくなるだけではなく、腰痛や下腹部の痛みを引き起こすこともあります。このような症状がある場合には、必ず診断を受けましょう。治療としては、痛み止めの薬を処方される場合もありますし、手術等が必要になることもあります。筋腫の位置や個数、大きさ等によって変わってきますので、婦人科の専門医と話し合って治療法を決める必要があります。

変性による痛み

通常の状態であれば、無症状の事が多い子宮筋腫ですが、変性や成長によって激しい痛みが引き起こされることがあります。通常は急性の痛みですが、変性が継続することで慢性の痛みとなることもあります。

治療に伴う痛み

手術を行った場合には、術後に痛みを引き起こす場合がありますが、通常は日を追うごとに軽くなっていきます。1週間ほどで収まる場合が多いでしょう。術後の痛みを抑えるために､鎮痛剤を用いることもあります。もし思ったよりひどいようでしたら、主治医に相談してみましょう。また、術後数年たっても痛みが持続するような場合には、術後の癒着で感染や腸閉塞を起こしている場合がありますので、専門医の診断が必要です。

また、子宮筋腫の新しい治療法としてFUS（集束超音波治療）やUAE（動脈塞栓療法）がありますが、UAEが激しい痛みを伴い、痛むことが治療の成功を確認するための目安の1つになるものであるほどに必然的なものであるのに対し、FUSでは痛みがとても軽いという特徴があります。

妊娠時の痛み

妊娠によって子宮筋腫への血液の流れが阻害されると、痛みが出る場合があります。骨盤腔内に筋腫があると、それが痛みの原因になります。安静にしていると痛みが収まる場合が多くありますが、その場合でも専門医の診断を受けるようにしてください。鎮痛剤や収縮抑制剤が必要になることもありますし、他の条件との兼ね合いによっては手術等を検討しなくてはならない場合もあります。